平尾台

 


日本を代表するカルスト台地平尾台は、標高400〜600m、南北11Km、東西2Kmにわたるゆるやかな広がりをもつ高原です。多くの純白の石灰岩が散在する様子は草原に遊ぶ羊の群を思わせます。台地の石灰岩は無化石で上部古生代(今から約2億5千万年前)のものといわれ、この下位に黒色ないし緑色千枚岩を主とする変成岩があります。
石灰岩の溶触により、ドリーネ(石灰穴)、ポリーエ(石灰盆地)、ポノール(ドリーネ等の底にある地下水吸入孔)カレンフェルド(石灰塔)そして、千仏鍾乳洞、牡鹿洞、目白洞などの鍾乳洞も形成されています。台状からは縄文時代前期(5千年前)の土器や石鏃が出土し、また洞窟からはナウマンゾウ、オオツノジカ、オオカミ等の化石も発見され、考古学、地質学上貴重な地域ともなっています。台上には、ハイキングコース、見晴し台、平尾台センターも整備され、春の野焼き、新緑、秋のすすき野と一年中楽しめます。


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